年金の封筒が届いたら手続必須!学生納付特例制度とは?

年金の封筒が届いたら手続必須!学生納付特例制度とは?

年金のお知らせとは

20歳になった人は、20歳を迎える誕生日から約2週間で日本年金機構から国民年金の加入者になった旨の通知が届きます。国民年金の中でも、学生は第1号被保険者に分類されます。日本年金機構から届く封筒の中には、「国民年金加入のお知らせ」、「国民年金保険料納付書」、「国民年金の加入と保険料のご案内」、「基礎年金番号通知書」、保険料の免除・納付猶予制度と学生納付特例制度の申請書、返信用封筒が入っています。

年金の納付

国民年金は「満20歳の誕生月」から支払い開始

国民年金保険料の支払いは、「誕生日の前日が含まれる月」からの納入、つまり、誕生日が2月1日であれば、その前日の1月31日が加入日となるため、保険料の納入は1月分から始まるということになります。

保険料は月額16,520円

令和5年度の国民年金保険料は、月額16,520円です。

コンビニや金融機関で支払える納付書、アプリでの電子決済、口座振替、クレジットカードなどから選べます。

大学生が注意しておくべきこと

年金の封筒が届いたら、注意しておくべきことことが2点あります。

「基礎年金番号通知書」の保管

基礎年金番号・基礎年金番号通知書・年金手帳について|日本年金機構

従来の年金手帳が廃止され、「基礎年金番号通知書」というものが届けられるようになりました。実際、ほとんどの年金の手続きでマイナンバーを利用することができますが、一部の手続き(国民年金保険料の口座振替申出など)ではマイナンバーが利用できないため、基礎年金番号は引き続き必要(参考:日本年金機構https://www.nenkin.go.jp/faq/seidozenpan/mynumber/2016122805.html)とのことです。

基礎年金番号自体は「国民年金加入のお知らせ」等にも記載がありますが、念のため、なくさないようにしましょう。もし紛失してしまった場合は、再発行の手続きを取るといいでしょう。(https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/tekiyo/hihokensha2/20150326.html)。

学生納付特例の申請

学生納付特例制度とは?

日本年金機構ホームページより引用(https://youtu.be/ki3IzbAL1WM?si=a7gITjcIYxSdrhcP

上記の動画の通り、20歳になったら原則、国民年金の保険料を納付する必要があります。

ただし、学生は在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」が設けられています。

特例制度の利用には申請が必要なので、忘れずにしておきましょう。

 学生納付特例の申請方法には、電子申請、窓口での提出、郵送があります。
 窓口、郵送での申請先は次のとおりです。

  • 住民登録をしている市(区)役所、町村役場の国民年金担当窓口
  • お近くの年金事務所
  • 在学中の学校等(一部の学校等に限る)

また、マイナンバーを利用した電子申請も利用可能です。

筆者はマイナポータル経由で申請しましたが、スマホで簡単に申請ができました。

郵送で申請される方は、日本年金機構が用意しているチェックシートを活用しましょう(https://www.nenkin.go.jp/shinsei/kokunen/kokunen.files/23S.pdf

申請しないとどうなる?

2年前まで遡って学生納付特例の申請ができますが、申請が遅れると、障害を負ったり死亡した際に障害年金や遺族年金を受けられない可能性があります。通知が届き次第、早めに手続きを取りましょう。

特例制度期間分の年金額はどうなる?

国民年金の給付額は支払い年数によって変わってくるため、支払っていない期間があると満額を受給できません。年金には追納という制度があります。追納とは、免除や猶予された期間の年金保険料を10年まで遡って支払うことができる制度で、これによって年金額の減少を防ぐことができます。 追納しなかった場合、受給する年金額は年間75万5,250円です。対して、満額は年間79万5,000円ですので、比較すると年間3万9,750円受給額が減ります(未納が2年の場合)。学生納付特例制度で保険料を追納できる期間は前述の通り、10年となっています。10年よりも後は追納することができなくなるので注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。学生で20歳を迎えた人は、①基礎年金通知書の保管、および、②学生納付特例制度の申請を忘れないように、早めに手続をしましょう。今まで親頼みだった公的申請は、大学生になったら自分でしなければならないようになります。面倒だとは思いますが、大切な手続きなので覚えておきましょう。

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